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■ ウイリーモンキーについて

選手がレースで使用する『ウイリーモンキー』について解説。

◎ ウイリーモンキーとは?

現在、SGトップクラスの選手間に浸透しつつある新しい旋回技術が話題になっています。マンスリーKYOTEI・2003年10月号では『クイックターン』、競艇マクール・2004年1月号では『ノーズライディングターン』・『ウイリースライド走法』と正式名称もはっきり決まっていません(2004年4月の段階では、ウイリーモンキーで定着しつつあるようです)。

マクールの記事を参考にすると、『ウイリーモンキー』は「コースが内になるほど有効性が高くなるが、差す時は逆効果になる」とのこと。状況判断による使い分けが必要となりそうな新走法ですが、艇界の常識を覆した『モンキーターン』を凌駕するポテンシャルを秘めています。

『モンキーターン』は、サイドをかけることによって全速に近いターンを可能としたテクニックですが、『ウイリーモンキー』は「ターン後半部分でサイドをかけずにボート前方を浮かせ、水面との設置面積を少なくすることで水の抵抗を極限まで減らし、抵抗を減すことによって一瞬の出足をつける」というターンテクニックです。

◎ ウイリーモンキーの利点

コーナーの立ち上がりが早くなるため、多少苦しい位置からでもトップ争いに持ち込めるのがアピールポイントです。今後のイン戦では新走法が必須となっていくでしょう。ただし、重心位置とレバー操作で行う微妙な艇回しが要求されるため、「振り込むか、振り込まないか」の瀬戸際の見極めが必要となる高等テクニックと言えるでしょう。

前述の2誌によると、2003年12月の段階で『ウイリーモンキー』を駆使しているのは、今村豊・松井繁・高橋勲・濱野谷憲吾・田中信一郎・太田和美・辻栄蔵・今坂勝広・原田幸哉・瓜生正義・白井英治・池田浩二・田村隆信といったトップクラスの名がズラリ。

この中から2003年賞金王出場者が過半数を超えているだけでも、『ウイリーモンキー』の有効性が証明されている感がありますが、一際興味を惹いたのはマクールで取り上げられた池田浩二のコメントです。

(1) 「やりはじめたのは2年前くらいから・・・」
(2) 「最初は何度も振り込んだり・・・、今(2003年後半)は安定して出来ます」

コメントから、『ウイリーモンキー』を2年前に始め、習得にあるていど期間がかかり、2003年の後半には安定して使えるようになったことがわかります。実際に、池田浩二が記念戦線でブレイクし始めたのが2002年後半、SG競走初制覇を果たしたのは2003年後半です。

上記2点から『ウイリーモンキー』習得と池田浩二の大躍進の時期が驚くほどリンクしていることがわかるでしょうか? もちろん、ターンテクニックだけで池田浩二が大活躍を遂げたとはいいきれませんが、関係している可能性は極めて高いと判断できます。

また、蒲郡オーシャンカップ→宮島モーターボート大賞と制し、一気にスターダムに登りつめた辻栄蔵も2002年まで記念戦線でこれといった活躍のなかった選手です。今後も若手選手を中心に『ウイリーモンキー』が浸透していくことは間違いないでしょう。