Kyotei_School > 競艇選手って? > モンキーターンについて
『モンキーターン(モンキー)』は、競馬のモンキー乗りにという騎乗フォームに似ているところからつけられた名前です。元祖は東京支部の飯田加一で、当初は危険な乗り方として真似する選手はほとんどいませんでした。
しかし、飯田は『モンキーターン』を続け、結果を出し始めます。飯田が1着を取ったレースの『上がりタイム(走破タイム)』が通常の1秒近く早くなること、これが当時の若手選手の間で注目され、徐々に真似をする選手が増えていきました。
その後、植木通彦が、『モンキーターン』を使って初めてSG制覇を成し遂げると、『モンキーターン』は爆発的に選手間に広まっていき、現在の隆盛を迎えます。
『モンキーターン』が隆盛する前の競艇は、ベテラン選手が最短距離を走れる有利なイン水域を占拠し、若手選手はアウト水域に追いやられていました。好位置からベテラン選手が先に回って幅を利かせ、「競艇選手は10年でようやく1人前」というのが競艇界の常識でした。
競艇も車と同じで、スピードを落とさなくてはコーナーを曲がりきれなかったため、走行距離が少ないほど有利だったからです。しかし、走行距離の壁をスピードでカバーする『モンキーターン』の出現によって、ベテラン選手から若手選手へ勢力分布図が変わっていきます。『モンキーターン』が、現在の競艇界を作ったといっても過言ではないでしょう。
『モンキーターン』の乗り方の特徴は、ターンの時に前傾姿勢でボートの上で立ち上がるところです。立ち上がるときに、右足でボートの横部分を蹴り、ボートのサイド(右腹の部分)を水に沈めます。『サイドをかける(サイドを水に沈める)』ことで受ける水の抵抗を利用し、全速に近いスピードでコーナーを曲がることを可能としました。
ただし、うまくサイドがかからないと、ボートは横方向に大きく流れ、大きくコースをロスしてしまいます。また、右足の蹴りで一瞬にして艇の向きを変えられるため、瞬時の判断力が必要とされる『捲り差し』に適したターンであるとも言えます。