Kyotei_School > 競艇選手って? > 競艇選手の人脈の種類
競艇選手はしばしば個人事業主であると例えられます。競艇選手は競艇場内で整備や調整など自分自身しか行えません。アドバイスは許されていますが、他の選手や整備士が直接的に整備・調整をすることは禁止されています。もちろんレースも選手個人の戦いです。
しかし、個人事業主である競艇選手の間にも、数多くの繋がりが存在します。主なものとして『同期』、『同県』、『プロペラグループ』、『師弟関係』などがあります。
「競艇選手の人脈の種類」では、選手同士のコネクションを解説していきます。人脈の実例を挙げながら説明していきますので、有名なところを把握しておくと思わぬところで舟券予想に役立つこともあるのではないかと思います。
「最近はプロペラが当たっていて、どこの競艇場でも仕上がるよ」といった強気なコメントをしている選手を見つけたら、どこかのグループに所属していないか調べてみると面白いかもしれませんよ。
競艇選手になるためには、まずは競艇選手養成学校の試験に合格する必要があります。学科試験・適性試験・体力試験など多岐に渡る難関試験(倍率は30倍〜40倍)を突破すると、競艇選手になるための訓練生になることができます。
訓練生は、福岡県にある『やまと競艇学校』(以前は山梨県の本栖湖)で、競艇選手となるために養成課程を修了しなくてはなりません。何人も脱落する厳しい養成課程を修了し、競艇選手としての基礎が身につくと、晴れて競艇選手としてデビューすることが出来ます。
養成課程は期間が決まっており、同じ時期を過ごす訓練生達を総称して『○期生』、『同期生』と呼びます。有力選手が数多くそろっている優秀な期もあり、「花の○期生」などと表現されることもあります。『60期』、『69期』などは、記念レーサーが綺羅星のごとく集まった非常に優秀な期として有名です。
| 期 | 有力選手 | 紹介 |
|---|---|---|
| 60期 |
3290 倉谷 和信
3295 濱村 芳宏
3300 川崎 智幸 3297 藤丸 光一 3302 谷川 里江 3304 烏野 賢太 3305 小野 信樹 3307 上瀧 和則 |
濱村・烏野・上瀧のSG覇者トリオに、記念常連の倉谷・川崎・藤丸と選手層はかなりの厚さです。 |
| 69期 |
3536 一色 雅昭
3541 三嶌 誠司
3543 福田 雅一 3548 室田 泰史 3550 都築 正治 3554 仲口 博崇 3556 田中信一郎 |
SG戦で69期だけのレースを組まれたこともあるほど、記念ウイナーがズラリとそろっています。 |
| 70期 |
3568 木村 光宏
3572 安田 政彦
3573 前本 泰和 3574 大神 康司 3576 白水 勝也 3577 向所 浩二 3582 吉川 昭男 3589 西村 勝 |
濱野谷一人が目立っていましたが、西村・白水・前本・木村が記念で頑張りブレイクの予感あり。 |
| 76期 |
3761 山本 光雄
3771 折下 寛法
3773 津留浩一郎 3774 横西 奏恵 3777 樋口 亮 3780 魚谷 智之 3783 瓜生 正義 3784 中島 友和 |
ダービー王・原田を中心に魚谷・瓜生が大舞台で奮戦。津留・中島・折下らも地力アップ中です。 |
| 85期 |
4025 山本 隆幸
4028 田村 隆信
4030 森高 一真 4036 金田 諭 4044 湯川 浩司 4048 坂谷 真史 4050 田口 節子 |
大器・田村を筆頭に潜在能力を秘めた顔ぶれ。10年後のSG戦線の主力は85期になるでしょう。 |
現在の競艇は、「プロペラの性能」が重要視されます。選手は少しでもいいプロペラを使い、少しでもいい成績を残し、少しでも多く賞金を稼ぎたいと考えます。プロレーサーとして戦っていく限り当たり前のことです。ここでは、『プロペラ戦争』といわれる現在の競艇界のペラ事情について、簡単に説明していきたいと思います。
例えば、1人の選手がいいプロペラを駆使して好成績を上げたとします。それを知った選手は、すぐに形の似たプロペラを作り出します。そして、似たタイプのプロペラを使った選手が好成績を挙げれば、さらに他の選手にも広がっていき、それが「流行のプロペラ」となります。流行のプロペラが選手間に浸透すると、そのプロペラで得られるアドバンテージがなくなります。そうすると、また新しい流行のタイプとなるプロペラが現れる・・・といったことが現在の競艇界では日夜繰り返されています。
『プロペラグループ』は全国各地に規模の大小を問わず多く存在し、通常は『同県(同じ支部)』で結成されます。住居が近くの選手同士や、気のあう競艇選手同士が集まってプロペラを作ります。2・3人の小さなグループもあれば、数十人集まる大所帯のグループもありますが、競艇選手たちはどうして『プロペラグループ』をつくるのでしょうか? それにはもちろん理由があります。
ズバリ、「いいプロペラを手に入れられる可能性が高まるから」です。
プロペラの重要性が高まったのは、『持ちペラ制』が始まってからです。それ以前は、『オーナーペラ制』というモーターごとに固定されたプロペラを使用していました。しかし、『持ちペラ制』が導入された後は、プロペラの性能はモーターの仕上がりに大きな影響を与えるようになります。
プロペラの重要性は、新聞などで選手コメントを注意深くチェックしてみるとすぐに理解できます。「まずプロペラからやって、ダメなら本体を見る」、「プロペラの微調整でなんとかしたい」、「後はプロペラの選択だけ」、「最近プロペラがイマイチで…」といった選手のコメントが数多く掲載されていますよね? プロペラが重要だからこそ、コメントに上がる確率も掲載される確率も高くなる訳です。
モーター本体に問題がなくても、プロペラとのマッチングがうまくいかないと戦える足に仕上がらず、逆にモーター本体に実績がなくてもプロペラとのマッチングさえ上手くいけば十分戦える仕上がりになることがしばしば起こります。『オーナーペラ制』の時と比べると、プロペラの良し悪しが成績に直結する傾向が強く、現在の競艇はプロペラ抜きでは語れないのです。
『プロペラグループ』を組むことで、感じのよかった「プロペラ情報」を共有し、それをベースに更に優れたプロペラを作り出すということもことが可能になります。グループ内の1人がいいプロペラをつくって好成績を挙げると、それに追うようにプロペラグループ全体の成績が良くなることがあります。これは、「プロペラ情報の共有」によって、グループ全員が好調なプロペラと同じタイプのプロペラを作れるからです。
ここでは、有名なプロペラグループをいくつか紹介したいと思います。「支部」と「グループ名」と「主力メンバー」を表形式(登番順)にしてあります。主力メンバー以外でも、新聞などで下記のプロペラグループに所属していると紹介された選手は、プロペラの素性はかなり安定している判断していいでしょう。
| 支部 | グループ名 | 主力メンバー |
|---|---|---|
| 東京 | BPクラブ |
2169 山口 雅司
3227 長岡 茂一
3336 遠藤 晃司 3534 野澤 大二 3792 田中 豪 |
| 東京 | O2ブランド |
3463 乙津 康志
3590 濱野谷 憲吾
3613 角谷 健吾 3656 伯母 芳恒 3940 飯山 泰 |
| 静岡 | M's FACTORY |
3156 金子 良昭
3744 徳増 秀樹
3749 今坂 勝広 3956 横澤 剛治 3959 坪井 康晴 3960 菊地 孝平 |
| 兵庫 | 神戸カンパニー |
3086 沼田 嘉弘
3529 松本 勝也
3795 金子 龍介 3828 明石 正之 3854 吉川 元浩 3903 白石 健 |
| 岡山 | イーグル会 |
3233 小畑 実成
2430 林 貢 3436 柏野 幸二 3454 井川 大作 3822 平尾 崇典 |
| 広島 | 祇園工場 |
2888 田中 寛 3499 市川 哲也 3504 能仁 政治 3562 山下 和彦 |
| 福岡 | 我勝手隊 |
3113 濱田 和弘
3379 打越 晶 3566 川添 英正 3576 白水 勝也 3899 吉田 弘文 |
| 福岡 | ザ・ブラックダイヤモンズ |
3271 崎野 俊樹
3574 大神 康司
3616 中村 真 3783 瓜生 正義 3853 岩崎 正哉 4037 別府 正幸 |
『プロペラグループ』とほぼ目的は変わりませんが、『師弟関係』の場合は実力・実績とも格上の選手に、格下の若手選手が教えを請うという図式になります。師匠はペラだけでなく、レースに対する心構えなどもあわせて教え込むことが多いです。有名な師弟関係の例を師匠の登録番号順に掲載しておきますので、参考になれば幸いです。
師弟関係として、2004年でもっとも目立ったのは濱村芳弘、田村隆信のコンビでしょう。田村は養成学校卒業時から大器として将来を嘱望されたレーサーで、「新鋭王座V→SG常連→SG戴冠→賞金王出場」と順調に結果を残し、4000番台の旗頭として大活躍を果たしています。
しかし、いかに田村が潜在能力に優れているといっても、師匠・濱村の存在がなければ、ここまで順調にステージを駆け上がってくることはできなかったでしょう。記念競走でコンスタントに活躍し続け、競艇界トップクラスのペラ巧者として鳴らす濱村の存在は、田村にとってとてつもなく大きいはずです。『師弟関係』は『プロペラグループ』よりも強い繋がりであると言えるかもしれません。
| 師匠 | 弟子 |
|---|---|
| 2992 |
3661 柳瀬 興志 3897 白井 英治 |
| 3251 平石 和男 | 3807 岡部 哲 |
| 3285 植木 通彦 | 3726 桂林 寛 |
| 3295 濱村 芳宏 | 3955 眞田 英二 4028 田村 隆信 |
| 3422 服部 幸男 | 3909 佐々木康幸 |
平成17年5月10日以後の日を初日として開催される競走から、プロペラに関する基準が変更になります。改正趣旨として、『プロペラの翼先端の刃物化を防ぐとともに、質量などの見直しを行い、人身事故防止を図る。』とあります。もちろん、人身事故防止を図るがメインだと思われますが、もう1つ隠れた変化があります。
翼厚の厚さが規定されただけでなく、重量の規定範囲も非常に狭まってきています。それがどのような影響をおよぼすのか? 素人考えに過ぎませんが、今後は大幅なプロペラの変更ができなくなるのではないかと思います。
現在の競艇でプロペラがどれほど重要な役割を果たすかについては、「プロペラグループをつくる訳」で述べていますが、大幅変更ができなくなると、プロペラで得られるアドバンテージが減ってしまいます。
以前から雑誌などチラホラ見られたで「オーナーペラ制度(現在の持ちペラ制度と違い、モーターごとに決まったペラがつく)」の導入は見送られたようですが、規定を厳しくすることで、現在の「プロペラ偏重」とも言える流れに抑制をかけているのでしょう。
ルール実施後はプロペラによるモーターの好不調の幅も小さくなってくると思いますので、モーター勝率の数字が現在よりももっと重要なものになることでしょう。プロペラ巧者と呼ばれる選手にとっては厳しい時代に突入するかもしれません。
プロペラで絶好調モードだった選手が一気に調子落ちしたり、逆にプロペラ不振に悩んでいた選手が一気に巻き返してくることも十分考えられます。平成17年5月10日以後の選手相場は要チェックですよ!
| 項目 | 現行 | 改正内容 |
|---|---|---|
| 重さ | 350g〜410g | 370g〜390g |
| 厚さ | 基準なし | 先端から0.3mm以内の位置において 0.7mm以上の厚さを有する。 |