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■ 選手のクラスと級別審査

「選手のクラスと級別審査」では、1500人以上いる競艇選手のクラス分けをする 『級別審査』 の制度と判別の基準について解説していきます。競艇を構成する非常に重要な要素ですので、きちんと押さえておきましょう。

◎ 選手のクラスと級別審査

1500人以上いる競艇選手の中には、男性レーサーと女性レーサー、ベテランと新人、強い選手と弱い選手がいます。競艇は、このような多種多様な特長を持った選手が同一レースを走るので、ファンにとっても選手にとっても一定の目安となるものが必要になってきます。そこで登場するのが『級別審査』 というシステムです。

『級別審査』は、『選考期間』 の選手成績によって、「A1級・A2級・B1級・B2級」の4つのクラスに分けます。どうしてクラス分けを行うのか? もちろん、理由があります。

ファンは、4つのクラスによって選手の大まかな強さを判断することができます。また、『勝率』 や 『複勝率』 などクラス分けを決定する要素は、舟券予想の核となる非常に重要なファクターです。選手は、クラスが上がるほどグレードの高いレースに出場できるようになり、月間の稼動日数も多くなります。クラスが上がるほど、大きく稼ぐチャンスが増えるということです。

競艇を構成する非常に重要なシステムですので、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、きちんと押さえておきましょう。

■ 目次


1.選考期間と適用期間

『級別審査』 には、『選考期間』 と 『適用期間』と呼ばれる2つの期間が存在します。ともに期間は半年で、『選考期間』の競走成績で『適用期間』のクラスが決まるようになっています。

『選考期間』 は、前期が5月1日から10月31日、後期が11月1日から4月30日となっています。 『適用期間』 は、『選考期間』 の2ヶ月後からで、前期が1月1日から6月30日、後期が7月1日から12月31日となっています。

選考期間終了に近づくと、各クラスのボーダーライン近くの選手は 『勝負駆け』 となり、新聞や雑誌で「A1級勝負のかかった○○選手が気合の攻め」といった解説が増えてきます。クラスによって1ヶ月の稼働日数が変わったり、出られるレースが限られたりしますので、勝負駆け選手は普段以上の実力と集中力を発揮してきます。『選考期間』のラスト1ヶ月くらい(10月と4月)は勝負駆け選手の動向から目が離せなくなります。


2.着順点と出走回数

『着順点』は、選手がレースを走るたびに、その着順に対して点数を与えるものです。『基本点』は「1着=10点・2着=8点・3着=6点・4着=4点・5着=2点、6着=1点」となっています。出場選手のレベルの高いG1競走は『1点増し』、SG競走は『2点増し』(2004年5月1日から『3点増し→2点増し』に変更)となっています。

事故の場合は、『選手責任(選責)』か『選手責任外(責外)』かによって、出走回数に含まれるか含まれないかが異なります。『選手責任(選責)』の場合は出走回数に含まれ0点、『選手責任外(責外)』の場合は出走回数から除外されます。出走回数は選考期間内にレースに出場した回数のことです。

着順点 一般競走 G1競走 SG競走
1着 10点 11点 12点
2着 8点 9点 10点
3着 6点 7点 8点
4着 4点 5点 6点
5着 2点 3点 4点
6着 1点 2点 3点

3.勝率と複勝率

『勝率』は、選考期間内の総着順点を出走回数で割ったものです。この勝率でクラス分けが行われ、勝率の数字が大きいほど強い選手であると判断できます。勝率上位の20パーセントが『A1級』、A1級を除いた上位20パーセントが『A2級』、A2級を除いた上位50パーセントが『B1級』、「A1級・A2級・B1級」以外の選手が『B2級』となります。ただし、勝率だけではなく、その他の条件を全てクリアする必要があります。

『複勝率』は、総連対数を出走回数で割ったものです。 『2連対率』は、2着までに入った確率、『3連対率』は、3着まで入った確率を表します。どちらも舟券の対象となった数字を表しており、数字が高くなるほど舟券に貢献していることを意味します。


4.事故率とは?

『事故率』は、事故点の合計を出走回数で割ったものです。フライングと出遅れが20点、反則失格が15点、選手責任失格(転覆など)が10点として計算されます。事故率が0.70を超えると、どんなに好成績を上げていたとしてもB2級になってしまいます。

事故率が高く、事故点満杯の選手状態を『事故パン』と呼び、該当選手はそれ以上事故を起こさないように安全運転を行い、普段の実力を発揮できなくなります。舟券購入時は少し割り引きする必要があるでしょう。


5.規定の出走回数

選手は、選考期間内に級別ごとに決められた規定数以上のレースを走らなくてはいけません。A1級・A2級は70走以上、B1級は50走以上が必要になります。フライングや怪我で長期欠場を余儀なくされ出走回数が足りない場合、どんなに好成績を残していても、たとえSGレーサーであっても「B2級暮らし」を強いられることになります。

2004年5月から審査規定に変更があり、A1級・A2級ともに必要出走回数が「50走以上→70走以上」、B1級は必要出走回数が「40走以上→50走以上」、必要複勝率が「15パーセント以上→10パーセント以上」にそれぞれ変更されました。

級別 定率 複勝率・勝率 事故率 出走回数
A1級 20%  2連対率30%以上、3連対率40%以上で勝率上位者。 0.70以下 70走以上
A2級 20%  2連対率30%以上、3連対率40%以上でA1級を除く勝率上位者。 0.70以下 70走以上
B1級 50%  2連対率10%以上、3連対率20%以上でA2級を除く勝率上位者。 0.70以下 50走以上
B2級 A1級・A2級・B1級以外の選手

6.2005年の新ルール

平成17年5月1日から優勝戦出場選手の得点が引き上げになります。『1〜3着は1点増し、4〜6着は2点増し』になりますので、優勝戦出場メンバーと敗者戦メンバーが同じ得点という不公平感が少しは緩和されるようになります。

ただし、優勝戦におけるスタート事故による事故点が『20点→30点』に変更されています。これは優勝戦でフライングなどがあると大返還が出てしまうこと抑制するための改正でしょう。もちろん、フライングが出てレースが壊れると我々ファンも興醒めしてしまうので厳しくして問題ないと思います。

また、同時に、人身事故やスタート時の進入が乱れることを防止する観点から、今まで事故点として扱われていなかった不良航法と待機行動違反が級別審査の事故点へ反映されるようになります。事故点化により、節間の最終日の競走及び準優勝戦の一般戦におけるポイント制は、廃止となりますが、節間の減点(-7点)については今までどおり変更はありません。

競走種別 現行 改正内容
SG競走 1着 12点 2着 10点 3着 08点 
4着 06点 5着 04点 6着 03点
1着 13点 2着 11点 3着 09点
4着 08点 5着 06点 6着 05点
G1競走・G2競走 1着 11点 2着 09点 3着 07点
4着 05点 5着 03点 6着 02点
1着 12点 2着 10点 3着 08点
4着 07点 5着 05点 6着 04点
G3競・一般競走 1着 10点 2着 08点 3着 06点
4着 04点 5着 02点 6着 01点
1着 11点 2着 09点 3着 07点
4着 06点 5着 04点 6着 03点