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■ モーター(エンジン)の部品の名称・役割

競艇で使用するモーター(エンジン)の部品の名称・役割を解説。ピストン、ピストンリング、キャブレタ、電気一式など。

◎ モーター(エンジン)の整備・調整の頻度

整備や調整情報でよく名前があがる部品と、整備・調整される頻度について説明していきます。頻度が低くなるほど大掛かりな整備であり、整備をやり尽くしても舟足が上向かないモーター(エンジン)に実施されるケースが多いです。

直前情報で整備や調整を行った選手の展示気配が一変した場合、今までの成績を気にせずに迷わず狙ってみると意外な高配当が取れたりします。

1.キャブレタ

『キャブレタ』は、燃料と空気の取り込み口となる部品です。モーター(エンジン)の中で燃料が燃焼しやすいように霧状の混合気にして送り出します。

モーター(エンジン)の性能を高めるためには最適な混合比が必要ですが、最適な状態は天候・温度・湿度・気圧などにより絶えず変化しています。そのため、交換より調整の方が多く行われる部品であると言えるでしょう。

2.電気一式・点火プラグ

『電気一式』は、発電・点火装置一式のことを言います。ここから出るプラグコードに点火プラグが繋がっています。

『点火プラグ』は、キャブレタから出された霧状の混合気に力強い電気火花で点火し、爆発を起こすための部品です。自動車と同様に消耗品で、プラグの点火が悪いとパワーが得られません。各選手が純正品のプラグを持参しています。

3.シリンダーケース

『シリンダーケース』は、ピストンが入っている部品で、キャブレタで作られた霧状の混合気を爆発させ、ピストンの往復運動を行う部分のことを指します。

クランクシャフトとならんで大掛かりな整備で、変えると逆にモーター(エンジン)パワーが落ちる場合もあります。整備をやり尽くした選手の「最後の賭け」と言える整備でしょう。

4.ピストン・ピストンリング

『ピストン』は、シリンダー内部で爆発した混合気の膨張を利用して往復運動を行い、モーター(エンジン)の回転運動の動力を作り出す部品です。『ピストンリング』は、シリンダーの内壁の隙間を防いだり、ピストンの熱をシリンダーに逃がすための部品です。

ピストン・ピストンリングは、「新品から中古の戻してよくなった」などの選手コメントをよく聞きます。「新品の方がいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、一概にそうとは言えません。

中古のものは新品のものに比べると、使用している分だけ表面が滑らかで(目に見えないくらいの違いですが)、スムーズなピストン運動ができるケースがあります。どちらも交換頻度は非常に高く、ポピュラーな整備です。

5.クランクシャフト

『クランクシャフト』は、シリンダー内部の爆発で動かす2つのピストンの往復運動を、プロペラを回す回転運動に変えるための部品です。

シリンダーケースとならんで大掛かりな整備で、変えると逆にモーターパワーが落ちる場合もあります。整備をやり尽くした選手の「最後の賭け」と言える整備でしょう。

6.ギヤケース(ギアケース)

『ギヤケース(ギアケース)』は、モーター(エンジン)が作り出したパワーを、プロペラに伝えるための部品です。プロペラとのセッティングで、モーター(エンジン)の回転数をあわせるために調整されます。

交換整備もありますが、ギヤとギヤのかみ合わせを詰めたり広げたりする調整が多い部品です。選手間では「ギヤ調整」ではなく「バックラッシュ調整」と言われることもあります。

7.プロペラ(ペラ)

『プロペラ(ペラ)』 は、現在の競艇で最も重要な部品です。プロペラは選手個人の持ち物で、シリーズに最大5枚のペラを持参できます。

5枚のペラを調整したり、交換したりして、自分の戦いやすい状態に持っていきます。プロペラの性能の良し悪しも重要ですが、いかに素早くモーター(エンジン)とマッチングさせるかが鍵です。また、それぞれの選手が持つ1番いいペラを 『エースペラ』 と呼びます。

8.チルト(チルトアジャスター)

『チルト』は、水面に対するモーター(エンジン)の角度を調整する部品です。「-0.5度」・「0度」・「0.5度」の3つの角度が主流です。

「0度」ならモーター(エンジン)はボートの船底に対して直角。「0.5度」ならプロペラが上向きになり、水面との接地面積が少なくなります。そのため、伸びが良化しますが、重心が高くなるのでターンする時の動作が不安定になります。

逆に、「-0.5度」ならプロペラが下向きになり、水面との接地面積が大きくなります。そのため、ターンする時の動作が安定しますが、水の抵抗が大きくなるぶん伸びが落ちます。

全体的なモーター状態とのマッチングによって変わってきますが、基本的に「0.5度」にチルトを上げる(チルトをハネる)と伸びがよくなり、「-0.5度」にチルトを下げる(チルトをマイナスにする)と出足がよくなると覚えておきましょう。

9.安定版 温水パイプ

『安定版』は、強風時にボートを安定させるために、『温水パイプ』は、水温低下時にモーター(エンジン)の凍結を防ぐために使用します。

それぞれ必要に応じて参加全選手がつける部品です。整備とは言えませんが、モーター(エンジン)相場、特にピット離れがガラリと一変する可能性がありますので注意が必要です。

※ モーター(エンジン)についてもっと詳しく知りたい場合、 「Miyajima Kyotei Freaks」 のマニアックページがオススメです。非公式ながら宮島競艇関連職員の方が作られているホームページなので、一般ファンでは知りえない貴重な情報がタップリ。モーター(エンジン)以外の情報も多数!