Kyotei_School > 競艇とは? > 競艇のシリーズ(1節間)の進み方
競艇では1つの開催を『シリーズ(1節間)』と呼びます。シリーズ(1節間)は、通常4〜6日間で構成され、42〜52人の参加選手でシリーズ(1節間)の優勝を争います(賞金王決定戦など例外あり)。
まず、参加する選手は、シリーズ(1節間)の前日に行われる『前検日』に参加しなくてはいけません。『身体検査』、『モーターボート抽選』、『班別練習(スタート練習)』などを行い、選手は翌日からのレースに備えます。もし、前検で不合格になってしまった場合、シリーズ(1節間)に参加することができなくなります。
『身体検査』は文字通り医師による検査で、レースをするのに支障がないか体調をチェックします。『モーターボート抽選』は「モーター・ボート」で説明したとおり、競艇場所有のモーターとボートを、抽選によって参加選手に割り当てます。
『班別練習(前検練習)』は、選手がモーター状態を把握するために行います。レースが行われているわけではないのですが、競艇場に行けば誰でも班別練習を見学することもできます。
なお、不正防止のため、前検日から最終日のレース終了後に『管理解除』となるまで、競艇場職員やマスコミ関係者以外、競艇選手は外部との接触を禁じられています。
前検日の翌日からレースが始まります。選手は決められた回数の予選競走を走り、予選競走の得点上位の選手が、『優勝戦』など賞金の高いレース(賞典レース)に進むシステムになっています。最終日最終レースに優勝者を決め、シリーズ(1節間)は終わります。
SG競走やG1競走は、開催基準が統一されていて、通常は「6日間シリーズの準優制」で行われます。
準優制は、4日間計48レースの予選競走を行い、成績上位18名が『準優勝戦(計3レース)』に進出します(準優出・予選突破といいます)。準優勝戦上位2名(各レースの1着と2着の選手)が『優勝戦』に進み(優出といいます)、優出6名の中からシリーズの優勝者を決めます。
この説明だけではちょっと分かりにくいと思いますので、それぞれの開催日が持つ特長・役割を簡単に解説していきたいと思います。
「身体検査」・「モーターボート抽選」・「班別練習」などを行います。プロペラのマッチングと簡単な点検・調整くらいで「1回レースを走ってから考える」とコメントする選手が多いですが、あまりにもモーターに手応えがない選手は早くも分解して整備に取り組むことも…。前検日からすでにシリーズ優勝へ向けた争いが始まっていると言えるでしょう。
予選初日のレース。モーター力が劣勢な選手は整備と試運転の繰り返しに追われることになります。最終レースは、人気と実力を兼ね備えた競艇界のトップレーサー6名による「ドリーム戦(DR)」が行われます。展示航走でモーターが出ているように見えるのになぜか人気がない選手を狙ってみるとおいしい配当が取れたりします。
予選2日目のレース。ドリーム戦出場の主力選手が各レースに散って人気を集めますが、実力伯仲のSG競走やG1競走ではモーター力が伴わなければ苦戦は必死です。ドリーム戦出場選手の取捨選択が2日目の舟券の鍵となるでしょう。開催によっては、『ダブルドリーム戦』と称し、初日に続いてドリーム戦を行う場合もあります。
予選3日目。2日目まで成績がパッとせず低空飛行を続けた選手は、「1日早い勝負駆け」を迎えます。3日目も結果が残せなければ、どんなに4日目に頑張っても準優進出が難しくなるからです。初日・2日目のレース結果からなんとなくモーター相場がつかめてくる頃合で、舟券的には勝負しやすい日であるといえるでしょう。
予選最終日。「準優当確」・「勝負駆け」・「予選敗退」の3グループに分かれます。「準優当確」は完走すれば準優進出できる好調グループ、「勝負駆け」は好成績を残せば準優進出に望みを残すグループ、「予選敗退」は得点が足りず準優進出が不可能なグループです。気合十分の勝負駆け選手が、当確選手を一蹴して高配当を演出するシーンもチラホラ見られます。
10・11・12レ−スで準優勝戦が行われ、それぞれのレースの上位2名が優勝戦に進みます。2着なら優出して優勝のチャンスがありますが、3着なら選抜A戦回りとなって優勝のチャンスは完全に消えます。2着と3着の間には、雲泥の差があるということです。それゆえ、準優勝戦の激しい2着争いは、競艇の魅力がタップリと詰まった壮絶なデットヒートが繰り広げられます。
「準優勝戦5・6着組」による『選抜B戦』、「3・4着組」による『選抜A戦』が終わると、いよいよ優勝戦のスタートとなります。準優勝戦の1着組が1〜3枠、2着組が4〜6枠に組まれます。各組の枠番は抽選の場合と予選得点率順の場合があります。泣いても笑ってもラスト1走、厳しいシリーズ戦を勝ち上がった6名の中から、優勝者が決定します。
一般戦の場合、シリーズ(1節間)の流れは競艇場によってちがいます。一概に説明はできませんが、ここでは私のホームプールである戸田競艇場を例に説明していきます。
戸田競艇の一般戦は、基本的に優出制を採用しています。優出制とは、「4日間開催」なら最初の3日間、「6日間開催」なら最初の5日間の予選競走として行い、「得点率上位の6名」が最終日の優勝戦を争います。
戸田競艇と東京3場(江戸川・平和島・多摩川)は、優出制が主流です。ただし、「正月・お盆・ゴールデンウィーク」など地元有力選手が揃う開催は、準優制で行われることもあります。全国的に見ると、一般戦でも準優制を採用している競艇場の方が多いようです。
シリーズ(1節間)の動きはSG・G1競走と大差はありません。しかし、主にA1級で構成され、実力が拮抗するSG・G1競走と違い、一般戦は「A1級・A2級・B1級・B2級」と実力差の大きいメンバーでシリーズ(1節間)が争われます。
明らかに実力差があるメンバーで毎回レースをしても、結果が読みやすすぎてレースとしての面白みが薄れます。そこで、1レースはほとんどB級選手で構成され、12レースに近づくにつれてA級選手の出場が増えるようになっています。
A級選手が多く出場する記者選抜戦などは、B級の選手が大半を占める前半のレースと比べるとレベルが高いのは明らかです。そのため、記者選抜戦や特選競走は、通常の予選競走より着順点が高目に設定されています。