Kyotei_School > 競艇とは? > 1日のレースの進み方
競艇は、「スタート展示→周回展示→レース情報発表→発売開始→舟券購入→発売締切→ピットアウト→コース取り→スタート→ゴール→確定」を1つのサイクルに、1日12個のレースが進行していきます。
この流れは競艇場で1日過ごせばなんとなく分かってくるものですが、まったく分からない状態で競艇場に出陣するのもかなり不安なことだと思います。実際の流れを簡単に解説しますので、レースがどのように進むのか、どんな役割なのか、なんとなくでも構いませんのでつかんでおきましょう。
レース発売前に、『展示航走』という当該レースを走る選手による試走が行われます。
展示航走は、『スタート展示』と『周回展示』 の2つから構成されていて、ファンは展示航走を見ることで、選手のコース取りの意思やモーター(選手間では『足』とも呼ばれます)の良し悪しを判断することができます。
『スタート展示(S展、スタ展)』は、本番と同様の「ピットアウト〜進入〜スタート」までを、本番のレースの形でファンに見せるため、2002年より導入されたものです。スタート展示を見ることで、本番時のコース取り(進入)や行き足の良し悪しをレース直前に知ることが出来ます。
スタート展示のコース取りの時に『スロー』と『ダッシュ』(詳しくはこの後の「ピットアウト〜コース取り」で説明します)にグループ分けされ、以前はコース変更はそれぞれのグループ内でしか行えませんでした。
しかし、進入が分かりやすくなる反面、コース取りのマンネリ化や1コースが強くなりすぎるなどの弊害もあり、2004年4月28日以後の日を初日とする競走から、スローとダッシュの区分が廃止されています。
スタート展示を終えた後、選手は艇番順に2マークへ向かい、そのまま『周回展示』を開始します。周回展示は、原則2周で行われ、「1周目1マーク→1周目2マーク→2周目1マーク」の順で3回ターンを行います。ファンは3回のターンを見ることで、出足・回り足・乗りやすさなど、参加する6選手のモーター気配を知ることが出来ます。
また、2周目1マークを回った後の特定の150メートルで直線タイムを計ります。このタイムを『展示タイム』と呼び、部品交換状況などと一緒にレース情報として発表されます。
なお、スタート展示が始まるまで、周回展示だけで展示航走と呼ばれていました。現在は、スタート展示と区別するために、周回展示と呼ばれています。競艇暦が長い方は、今でも展示と言われたら周回展示をイメージしてしまうかと思います。
スタート展示・周回展示・展示タイムは舟券予想の重要なファクターです。展示航走の見方については 「舟券攻略講座」 で別途説明しますのでお楽しみに!
展示航走が終わると、レースの情報が公開されます。『部品交換(部品交換があった場合のみ)』・『チルト角度』・『展示タイム』・『前走成績(1日に2回走る場合のみ)』 などが主なものとなります。出走表やスポーツ新聞などに、自分が必要だと思う情報をメモしておきましょう。
「出走表・スポーツ新聞・競艇専門紙の中でどれを使えばいい?」という疑問もあるかと思います。正直なところ、人それぞれなのですが、最初はスポーツ新聞や競艇専門紙でプロの意見や選手コメントを参考にしてもいいと思います。
レース情報や展示航走で予想が固まったら、いよいよ 『舟券』 を買いに行きましょう!
購入する舟券が決まったら、『マークシート』を記入します(マークシートの記入方法は 「はじめての舟券」 へどうぞ!)。
記入が終わったら、マークシートと購入金額を持って、『穴場(舟券売場)』に向かいましょう。穴場を離れた後は舟券の交換はできないので、発券中に購入したい舟券と間違いがないか忘れずに確認しておくことも必要です。
「締切5分前・3分前・1分前」に、それぞれ締切間近を知らせるアナウンスが流れます。じっくり考えすぎて舟券を買い損ねてしまったり、あわてて舟券を買い間違ったりしないよう気をつけて下さい。
買い損ねた舟券や間違って買った舟券に限って、なぜか予想通りに決まって非常に悔しい思いをするものです。特に、舟券の調子が悪い時に限ってこんなことがおこりやすいので注意が必要です。・・・・・・私も数回やってしまったことがあります^^;
舟券を無事に購入しおわったら、あとはレースが始まるのを今か今かとワクワクしながら待つだけです。
投票が締め切られると、選手が『待機室』から出てきて、係員からフライングなど事故を起こさないように諸注意を受けます。諸注意が終わると敬礼の後、各自のボートに乗り込み、出走の合図まで待機します。
ボートに乗る前に塩で体を清めたり、他の選手より長く水面に敬礼したりする選手もいます。『始動』の合図でエンジンをかけ、『出走』の合図と同時に、一斉に『ピット』から飛び出します。この流れを、『ピットアウト(ピット離れ・P離れ・ピット出・P出)』と呼びます。
ピットアウトした選手は「小回り防止ブイ→第2ターンマーク」の順に回り、コースを取っていきます。参考図でどのように動くかを確認してください。2マークを回ると、各艇はスタート方向に艇先を向けます。
向けた時点でコースが確定され、その後スタートラインを過ぎるまで『斜行』や『転舵』など(どちらもスタートまでの走行距離を少しでも稼ごうとする方法)が禁止されます。ターンマークに近い順に「1コース(イン)」、「2コース」、「3コース」、「4コース」、「5コース」、「6コース(大外)」と呼びます。参考図で確認してください。

スタート位置によって『スロー』と『ダッシュ』の2つのグループに分けられます。スローは2マーク付近より前の位置からスタートする選手、ダッシュはボートを後方に引っ張ってスタートする選手のことを指します。参考図の例なら、「124」がスロー、「356」がダッシュとなります。「124/356」といった感じで表現がされることが多いです。
「1コース(参考図の1号艇)」を『イン』、ダッシュの1番内側(参考図の3号艇)を『カド』、スローの1番外側(参考図の4号艇)を『カド受け』、6コース(参考図の6号艇)を『大外』と呼びます。また1・2コースを『内・イン』、3・4コースを『中・センター』、5・6コースを『外・アウト』と呼びます。
コース取りは、『待機行動実施細則(コース取りのルールのこと)』に違反しないかぎり自由になっています。以前は、スタート展示の時にスローと判定された艇はスローから、ダッシュと判定された艇はダッシュからスタートしなくてはなりませんでした。
スタート展示の時にダッシュだった艇が本番はスローに入ったり、逆にダッシュだった選手がスローからスタートすることは出来なかったということです。
しかし、2004年4月28日以後の日を初日とする競走から、スローとダッシュの区分は廃止されました。現在はスタート展示の時のスロー・ダッシュの区分に関係なく、本番で自由なコース取りができるようになっています。
ただし、スタート展示の時に6コースだった選手が、本番でインに入ることは禁止されています。違反した選手は返還欠場になります。
ダッシュの進入が決まる頃には、スタートの時刻が近づいてきています。ピットアウトからスタートまでを『待機行動』といい、この待機行動をする時間を『待機行動時間』といいます。待機行動時間は各競艇場によって異なりますが、「1分40秒〜2分00秒」の間がポピュラーだと思います。
待機行動時間は、『大時計』で表示されます。『フライングスタート方式』では、大時計が「0秒から1秒」を示す間にスタートしなくてはならず、正常なスタートが出来なかった艇に関する舟券は、レース確定後に全て返還されます。
レース中はスタートが正常かどうかが実況放送などでアナウンスされ、詳細なスタートタイミングは確定後に結果発表されることが一般的です。「01」と表示されれば「0.01秒」、「15」なら「0.15秒」、「32」なら「0.32秒」でスタートをしたことを表します。「F」はフライング、「L」は出遅れを表します。
スタート失敗の返還は、『フライング(F)』と『出遅れ(L)』の2種類があります。0秒より早くスタートした場合はフライング、1秒より遅かった場合は出遅れとなります。
参考図では、1号艇は0秒ラインを艇先が飛び出しているのでフライング返還欠場、2号艇は艇先が0秒ぴったりなのでスタート正常、3・4号艇はともにスタート正常、5号艇は1秒ラインの前に艇先があるためスタート正常、6号艇は1秒ラインに艇先が届いていないため、出遅れ返還欠場となります。

フライングや出遅れで返還になった選手は、一定期間の出場権を失います。『級別審査選考期間』内で1本目を切ると30日(2004年5月1日から『40日→30日』に変更されました)、2本目がプラス60日、3本目がプラス90日となります。3本切ると計180日出場できないことになります。この間、選手は賞金を得ることが出来ないので、かなり厳しいペナルティです。
しかし、F・Lとも該当選手絡みの舟券が全て返還されます。競艇場はその分売上が減ってしまいますので、厳しい罰則も仕方がないといえるでしょう。
遅れてスタートしようとする選手はいないので出遅れはともかくとして、フライングは厳しい罰則がないとギリギリのスタートを踏み込む選手が続出するからです。なぜなら、トップスタートを決めれば、レースに勝てる確率が飛躍するからです。
競艇は相手を引き波に沈め合う競技であると、「モーター抽選と引き波の影響」 で解説しましたが、引き波はスタートにも大きく関わってきます。スタートで先手を奪えば、1マークを有利な位置で迎え、相手を引き波に沈めるチャンスが増えるのです。
『トップスタート』を決めた選手が1着を取る確立は非常に高く、競艇のスタートは勝敗を大きく左右する重要なものです。
スタート直後の1周1マークは、競艇の醍醐味を凝縮した迫力のコーナー戦、力と技の攻防が繰り広げられます。全選手が1周1マークで先行しようと様々なテクニックと駆け引きをし、我先にとコーナーに詰め寄ります。引き波という武器があるため、1周1マークを先頭で抜け出した艇が上位着順を取れる確立が非常に高いからです。
「1周1マーク→1周2マーク→2周1マーク→2周2マーク→3周1マーク→3周2マーク」の順で計3周を走り、ゴールを迎えます。
引き波の影響から先頭艇が入れ替わることは稀ですが、2番手や3番手が入れ替わることは多々あります。これも先行艇の引き波が影響しているからです。先行艇の引き波に沈められたり、引き波を避けようとして旋回半径が大きくなったりして逆転が起こります。
レース終了後に『確定』となり、的中した舟券は『払戻窓口』で換金することができます。レース確定後に次のレースの展示航走が始まり、終わるとすぐに次のレースが発売されます。12レース制の場合、「スタート展示→周回展示→レース情報発表→発売開始→舟券購入→発売締切→ピットアウト→コース取り→スタート→ゴール→確定」が12回繰り返されます。